布袋(江南市)

2003年6月4日、2008年6月1日、2013年3月14日・3月29日撮影

布袋(ほてい)は愛知県の北西部に位置する江南市の南の端に位置する小さなまちです。
現在は隣の古知野が江南市の中心街となっていますが、歴史はこちらの方が古く、かつては丹羽郡(現在の丹羽郡に犬山市・江南市・岩倉市・一宮市東部を加えた範囲)の中心として郡役所などの官庁が置かれていました。その名残から、歴史を感じさせる風景があちこちに残っていますが、中心街としての地位を古知野に譲った今は、静かで落ち着いた街になっています。
なお、江南市では1970〜80年代に一斉に町名変更が行われ、旧来からの地名が失われてしまいましたが、現在も地元では「通称地名」として親しまれているようで、それらを示す看板が随所に設置されています。

布袋地区通称地名:本町1〜6丁目、新町1〜3丁目、乾町、栄町、旭町、日之出町、都町、伝馬町、宮町、末広町、寺西町、曙町、葵町


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通称地名マップ

  至古知野 至古知野          至江南
    ┃ 旧草井街道   寺 │    
    ┃   │      西 │卍   
    ┃   │  \  町 本     
    県   │   \   町───────
    道   │    乾町─1 曙町 
    63   新       │    
    号   町       2    
 旧  ┃   ├──栄─町──┤    尾北
至一  ┃   1       3    高校
一宮──※───┼──旭─町──┼日之出町───
宮街  ┃   │       │    
 道  ┃   2──都─町──4    
    ┃   │       │   卍
    ┠───┼─伝─馬─町─┼─寺町────
    ┃   3       5    
 旧  ┣━━━┿━━宮━町━━┿━━━回布
至稲  ┃   │       6   │袋
稲沢──※───┴─末─広─町─┼───┤駅
沢街  ┃           │   │
 道  ┃           │    
    ┃           │   至岩倉
    ┃         旧草井街道
   至岩倉     (区画整理により消滅)

※「寺西町」は愛知県警待機宿舎、「曙町」は布袋セントラルハイツ(マンション)の町内会名です。
上記の他に葵町があるようですが、場所がわかりません。ご存じの方は情報をお寄せくださるとうれしいです。
この地図は私が独自に作成したものなので、間違いを含む可能性があります。ご了承ください。
もし間違いを発見された方は、ご連絡をいただけるとうれしいです。

布袋駅周辺・宮町(布袋プラタナス通り)

名鉄布袋駅

写真にカーソルを重ねると、約5年前の同じ場所の写真(旧駅舎)が見られます。
名鉄犬山線の駅。駅前からは江南駅・大口方面へのバスが発着している。
1912年の開業当時から残るレトロな駅舎が長らく現役で使われていたが、高架化工事のため2010年2月に取り壊された。現在は旧駅舎の西側に仮駅舎が建てられている。

2013/03/14撮影・2008/06/01撮影

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名鉄布袋駅

名鉄布袋駅

布袋駅周辺は、2015年度の完成を目指して高架化工事が行われている。
写真は布袋駅の北側から駅構内を眺めたところ。2012年10月から下り線(1・2番線)が仮ホームとなっている。

2013/03/14撮影

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布袋駅より北西

布袋駅より北西

駅前ロータリーから北西を眺めたところ。
以前はこの南側の末広町通り に面したところが駅前で、この場所には商店や住宅が密集していたが、区画整理によりこちらがメインの玄関口となった。現在もまだ区画整理の途中で、仮駅前広場が設置されている。

2013/03/14撮影

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布袋プラタナス通り(宮町)

布袋プラタナス通り(宮町)

布袋駅前からまっすぐ西に延びる通り。県道174号(布袋停車場線)に指定されており、通称地名では「宮町」となる。長らくの間、駅の少し手前で途切れていたが、ロータリーの完成と同時に駅前まで開通した。便利になった反面、風情ある駅前風景は失われてしまった。
写真は本町通りとの交点を東から眺めたところ。通り沿いには、地元の住民や企業により寄贈された布袋様の像が建ち並び、「布袋様ロード」とも呼ばれている。

2013/03/14撮影

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布袋プラタナス通り(宮町)

布袋プラタナス通り(宮町)

新町通りとの交点から東を眺めたところ。
以前は1本南を並行する末広町通りがメインの駅前通りで、こちらは単なる裏通りだったが、区画整理により道路が拡幅されてメインストリートとなった。同時に、県道174号のルートも末広町通りからこちらに変更された。

2013/03/14撮影

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大仏殿

大仏殿

布袋プラタナス通りと新町通りの交点付近に建ち、平安時代に造られた木造阿弥陀如来坐像(県指定有形文化財)が納められている。建物は1984年に改築されたもの。
現在は名鉄の線路沿いにある大仏(本町通りの項で紹介)の方が有名だが、もともと「布袋の大仏」のいえばこちらの方を指していたようだ。

2013/03/14撮影

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布袋神社

布袋神社

布袋プラタナス通りと名草線の交点付近に鎮座する神社。地元では桜の名所として知られている。
「宮町」の通称地名は、おそらくこの神社にちなんだものだろう。

2013/03/29撮影

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末広町通り商店街

末広町通り商店街

末広町通り商店街

布袋駅前ロータリーの南端から西に延びる通り。もともとはこちらがメインの駅前通りだったが、布袋プラタナス通りの開通により裏通りのようになってしまった。
写真は駅前ロータリーから西を眺めたところ。このあたりは区画整理により10mほど道路が南にずらされることになっており、今後大きく景色が変貌することとなる。

2013/03/14撮影

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末広町通り商店街

末広町通り商店街

本町通りとの交点を東から眺めたところ。区画整理が進行中のため、空き地が多くなっている。

2013/03/14撮影

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末広町通り商店街

写真にカーソルを重ねると、約5年前の同じ場所の写真が見られます。
本町通りとの交点から西を眺めたところ。5年の間に街路灯が新しくなったり、建物が取り壊されたりと、様々な変化が見られる。

2013/03/14撮影・2008/06/01撮影

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末広町通り商店街

末広町通り商店街

この近くには愛知厚生連愛北病院があったが、古知野地区にあった昭和病院と統合する形で2008年に閉鎖・移転し、江南厚生病院となった。現在は広大な更地になっている。

2013/03/14撮影

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末広町通り商店街

末広町通り商店街

新町通りとの交点を東から眺めたところ。さらに進むと名草線の布袋交差点に至る。
かつてはこのあたりに「アコ」というショッピングセンターがあったが、2001年ごろに閉店し、現在は跡地にマンション(メイツ布袋)が建っている。さらに遡ると、その前は保健所が建っていたそうだ。

2013/03/14撮影

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本町通り

布袋の大仏(御嶽薬師尊)

布袋の大仏(御嶽薬師尊)

布袋地区の北端、江南警察署の近くに鎮座する大仏。
1954年に、鍼灸医を営んでいた前田秀信氏が夢のお告げに従って建立したもの。コンクリート製で高さは18m、背後は治療院の建物と融合している。住宅街に突然大仏が現れる珍しい光景は地元ではかなり有名で、隣を走る名鉄の車内からもよく見える。
もともと「布袋の大仏」といえば、布袋プラタナス通りの大仏殿にあるものが有名だったが、マスコミ等で取り上げられるうちにこちらが有名になった。

2013/03/29撮影

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本町1丁目

本町1丁目

本町通りは、布袋市街の中央を南北に貫く昔ながらの商店街で、県道172号に指定されている。通称地名は「本町」で、北から順に1丁目から6丁目まで続いている。
写真は1丁目の北端、乾町の通りとの交点から南を眺めたところ。この東側には「布袋町道路元標」の石碑が今も残っている。

2013/03/14撮影

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本町1丁目

本町1丁目

乾町の通りとの交点を南から眺めたところ。
左奥に見える住宅団地は愛知県警の待機宿舎で、「寺西町」という独立した町内会を組織している。かつてはこの場所に丹羽郡の郡役所があったそうだ。

2013/03/14撮影

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本町1丁目

本町1丁目

1丁目の南端から北を眺めたところ。ここから南は2丁目となる。

2008/06/01撮影

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本町2丁目

本町2丁目

1丁目から南に進むと2丁目となる。
布袋地区は1980年代に、町名変更によって「布袋町中」とか「布袋町南」といった味気ない地名ばかりになってしまった(布袋だけでなく、江南市は市内全域がこの形式をとっている)が、「本町」や「新町」などの通称地名を示す看板が街路灯などに数多く設置されており、地域住民たちの間に浸透していることがわかる。これは同じ江南市の古知野地区も同様である。

2013/03/14撮影

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本町3丁目

写真にカーソルを重ねると、約10年前の同じ場所の写真が見られます。
栄町の通りとの交点から南を眺めたところ。ここから先は3丁目となる。
10年前の写真を見ると、右手の建物は元は旅館だったことが分かる。布袋地区には、昭和初期には20軒以上もの旅館や料亭が軒を連ねていたようだが、現在はほとんどが廃業してしまっている。
一方、左手に見える「丸井村瀬酒造場」は、壁や塀を板張りにするなど、昔ながらの風景を復元しようと努力されていることが窺える。
この近くには、1818年創業の和菓子屋「大口屋」の本店もあり、風格ある店構えが街並みによく合っている。

2013/03/14撮影・2003/06/04撮影

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本町4丁目

本町4丁目

旭町・日之出町の通りとの交点から南を眺めたところ。ここから先は4丁目となる。
この本町通りは、岩倉街道から草井(江南市北部の木曽川沿いの街)までを結ぶ草井街道にあたる。最近は伝統的な景観の価値が見直され、街歩きのイベントも定期的に行われている。新しく建てられる民家も、景観に配慮したものが多いようだ。

2013/03/14撮影

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本町4丁目

本町4丁目

都町の通りとの交点から南を眺めたところ。

2013/03/14撮影

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本町4丁目

本町4丁目

伝馬町・寺町の通りとの交点から北を眺めたところ。ここから南は5丁目となる。
左側手前の近代建築は愛北信用金庫(現:いちい信用金庫)の跡。「信金」の文字だけが残っていたが、2013年の訪問時にはすでに取り壊されて民家が建っていた。

2008/06/01撮影

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廣間家の門

広間家の門

この地域の豪族・生駒家の武家屋敷(生駒屋敷、別名小折城)の中門を移築したもの。生駒家の御典医だった広間家が譲り受け、現在は本町通り沿い(5丁目)の広間医院の敷地内に建っている。市指定文化財。

2013/03/14撮影

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本町5丁目

本町5丁目

布袋プラタナス通りとの交点から北を眺めたところ。ここから南は6丁目となる。

2013/03/14撮影

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本町6丁目

写真にカーソルを重ねると、約5年前の同じ場所の写真が見られます。
本町通りの南端、末広町通りとの交点を南から眺めたところ。
駅に近いため商店が多く、「本六商店街」と書かれたアーチも架かっているが、ここ数年は区画整理により建物が次々と取り壊されている。

2013/03/14撮影・2008/06/01撮影

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本町6丁目

本町6丁目

本町通りの商店街はこのあたりまでで終わり。
ここから南は南東にカーブして布袋小学校の東に至るのが本来の街道のルートだったが、区画整理によりルートが変更され、真南に進んで布袋小学校の西に出るようになった。同時に道路の拡幅も進み、昔の面影は無くなってきている。

2013/03/14撮影

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新町通り

新町1丁目

新町1丁目

新町通りは、本町通りの西側を並行して南北に通る道。本町通りとともに布袋地区のメインストリート。
写真は栄町の通りとの交点付近。ここから北は旧草井街道にあたり、1kmほど進むと江南市の中心街である古知野地区(赤東商店街の旧道)に至る。

2013/03/14撮影

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新町1丁目

新町1丁目

栄町の通りとの交点から南を眺めたところ。

2013/03/14撮影

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新町2丁目

新町2丁目

旭町の通りとの交点から南を眺めたところ。昔ながらの町家が連なる。
ここから先は2丁目となる。

2013/03/14撮影

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新町2丁目

新町2丁目

伝馬町の通りとの交点から北を眺めたところ。ここから南は3丁目となる。

2013/03/14撮影

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新町3・2丁目

新町3・2丁目

伝馬町の通りとの交点を南から眺めたところ。手前が3丁目、奥が2丁目となる。

2013/03/14撮影

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新町3丁目

新町3丁目

布袋プラタナス通りとの交点から南を眺めたところ。
正面の突き当たりは末広町通りとの交点で、新町通りはここまでで終わっている。

2013/03/14撮影

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名草線(旧県道63号)

名草線(旧県道63号)

名草線(旧県道63号)

名草線(めいそうせん)は、布袋市街の西端を南北に貫く幹線道路。かつては県道63号(名古屋江南線)に指定されていた道路で、名古屋と草井(江南市北部の木曽川沿いの街)を結んでいることからこの通称が浸透した。
写真は末広町通りとの交点(布袋交差点)から南に進んだところ。さらに進むと岩倉西春を経て名古屋方面に至る。

2013/03/14撮影

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ピアゴ布袋店

ピアゴ布袋店

名草線沿いに立地するスーパー。
かつては「ユーストア布袋店」という名前で営業していたが、2009年に「ピアゴ」に改称された。さらに、2012年10月に一旦閉店し、翌月にリニューアルオープンした。

2013/03/14撮影

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名草線(旧県道63号)

名草線(旧県道63号)

末広町通りとの交点(布袋交差点)を南から眺めたところ。

2013/03/14撮影

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名草線(旧県道63号)

名草線(旧県道63号)

布袋プラタナス通りとの交点から北を眺めたところ。

2013/03/14撮影

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名草線(旧県道63号)

名草線(旧県道63号)

伝馬町の通りとの交点から北を眺めたところ。さらに北に進むと、江南市の中心街である古知野地区(赤東商店街の新道)に至る。

2013/03/14撮影

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伝馬町・寺町

伝馬町

伝馬町

伝馬町(てんまちょう)は、本町通りの4丁目と5丁目の間から新町通りの2丁目と3丁目の間へ、東西に延びる通り。

2013/03/14撮影

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伝馬町

伝馬町

裏通りにあたるためお店は少ないが、昔ながらの町家は特に多く残っている。

2013/03/14撮影

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寺町

寺町

伝馬町の通りのうち、本町通り以東は「寺町」と呼ばれる。
この一角はなぜか医院が非常に多く、5軒ほどが固まっている。

2013/03/14撮影

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松岩禅寺

仙境山松岩禅寺

寺町の通り沿いに建つ曹洞宗の寺院。1570年に創建された。
明治時代はここに緝煕学校(現在の布袋小学校の前身)が置かれ、この地区の教育の中心となっていた。

2013/03/14撮影

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都町

都町

都町

都町(みやこまち)は、伝馬町の通りの1本北を並行する狭い通り。
写真は本町通りとの交点から西を眺めたところ。メインストリートの裏手にあたるため、大きな蔵が多い。

2013/03/14撮影

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旭町・日之出町

旭町

旭町

旭町は、本町通りの3丁目と4丁目の間から新町通りの1丁目と2丁目の間へ、東西に延びる通り。
写真は名草線との交点から東を眺めたところ。ここから西へ進むと旧一宮街道となり、一宮市街に続いている。

2013/03/14撮影

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旭町

旭町

裏通りにあたるため、概ね住宅街となっている。

2013/03/14撮影

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日之出町

日之出町

旭町の通りのうち、本町通り以東は「日之出町」と呼ばれる。
奥に見えるのは名鉄犬山線の踏切。ここを渡ると尾北高校・布袋中学校方面に至る。

2013/03/14撮影

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栄町

栄町

栄町

栄町は、旭町の通りの1本北を並行する通り。昭和初期まで歓楽街として栄えたようだ。
写真は新町通りとの交点を東から眺めたところ。奥に見えるのは旧村瀬銀行の建物で、高い防火壁が今も残っている。

2013/03/14撮影

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栄町

栄町

新町通りとの交点から東を眺めたところ。
かつてはこの付近に布袋座という芝居小屋があったという。

2013/03/14撮影

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乾町

乾町

乾町

乾町通りは、本町通りの北端部から北西に延びる通り。
ここから栄町にかけての界隈は、昭和初期まで歓楽街として栄えたところで、芸者の姿も多く、布袋で一番賑やかなところだったという。現在は概ね住宅街となっている。

2013/03/14撮影

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乾町

乾町

青木川に架かる橋を西に渡ったところ。

2013/03/14撮影

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