稲武(豊田市)

1999年2月14日、2008年11月5日撮影

稲武(いなぶ)は愛知県の奥三河、標高500mを超える山あいの小さなまちです。岐阜県・長野県との県境に近く、名古屋からは車で2時間ほどの距離になります。
名古屋と飯田を結ぶ飯田街道(中馬街道)沿いに開けたところで、武節(ぶせつ)地区にはかつて宿場が設けられ、今も往時の面影を残しています。
長らく北設楽郡稲武町として続いてきましたが、2003年に所属が東加茂郡に変更され、2005年には豊田市に編入されました。


Mapionのマークをクリックすると、撮影場所の地図が開きます。

稲武商店街

真弓大橋西交差点

国道153号の真弓大橋西交差点。ここを直進すると国道の稲武バイパスで、左へ曲がると旧道に入る。「稲武商店街」はこの旧道沿いに伸びており、旧飯田街道にあたる。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街の看板

真弓大橋西交差点に立っている。

2008/11/05撮影

Mapion

旧飯田街道(御所貝津)

市街地西部の御所貝津(ごしょがいつ)地区。このあたりはまだまだのどかな風景が続く。

2008/11/05撮影

Mapion

簡素すぎる橋

黒田川に、木の板のようなもので橋が架けられていた。御所貝津地区、旧飯田街道から少し脇に入ったところで。

2008/11/05撮影

Mapion

旧飯田街道(御所貝津)

御所貝津バス停付近。小さなお店がぽつぽつとある。

2008/11/05撮影

Mapion

旧飯田街道(御所貝津)

「これより市街地安全運転」という看板が掲げられている。

2008/11/05撮影

Mapion

秋の風景

標高が高いこのあたりは、名古屋より10日ほど早く秋を迎える。

2008/11/05撮影

Mapion

旧飯田街道(桑原)

笹平口バス停付近。このあたりから家が建て込み始める。

2008/11/05撮影

Mapion

昔のバス停?

なぜか民家の庭先に立っていた。「名鉄バス」「中学校前」とあるが、名鉄バスは1999年にこの地域から撤退しているので、そのときに譲り受けたのだろうか。古めかしい感じがたまらない。
ちなみに、実際の中学校前バス停は、ここから東へ150mほどの地点にある。

2008/11/05撮影

Mapion

旧飯田街道の1本北の通り(桑原)

桑原地区の西部では、旧飯田街道のすぐ北側を細い道路が並行していて、ぽつぽつ商店が建ち並んでいる。もともとはこちらが街道だったようだ。

2008/11/05撮影

Mapion

旧飯田街道(桑原)

稲武中学校の西、桑原信号のあたり。このあたりからだんだん商店が増え始める。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

稲武中学校の東。
このあたりからは武節町(ぶせつまち)。豊田市編入前は稲武町大字武節町だった。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

武節町は飯田街道の武節宿があったところ。
飯田街道は中山道の脇街道で、名古屋と飯田を結んでいる。概ね現在の国道153号に相当し、信州側からは「三州街道」と呼ばれている。かつては三河湾で採れた塩を信州へ送る重要な運搬路で、足助宿や武節宿には塩の中継を担う問屋が建ち並んでいた。馬を利用した運搬業者を中馬(ちゅうま)と呼んだことから、中馬街道とも呼ばれていた。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

武節宮前バス停付近。さほど観光地化が進んでおらず、素朴な雰囲気が漂う。

2008/11/05撮影

Mapion

大和屋(武節町)

武節宿の中でも特に大きな旧家。江戸期から明治にかけて、材木商と塩の問屋を営んでいた。100年以上経った今でも、冬になると土間からは塩が浮いてくるそうだ。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

武節町の東部は、地形に沿ってカーブが続く。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

武節町バス停付近。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(武節町)

中ほどに見えているのが名倉川の大橋で、そこが武節町地区と稲橋地区の境界。武節町と稲橋はもともと結び付きが強く、これらを合わせた地名が「稲武」である。
この付近に、1872年に全国に先駆けて開学した明月清風校の跡がある。

2008/11/05撮影

Mapion

名倉川

稲武商店街の大橋より下流(北方)を眺めたところ。

2008/11/05撮影

Mapion

名倉川

稲武商店街の大橋より上流(南方)を眺めたところ。名古屋よりも一足早く木々が色付き始めていた。
右奥に見えるのは国道153号稲武バイパスの高架橋。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(稲橋)

名倉川より東側は稲橋(いなはし)で、武節町とともに稲武商店街を形成している。
このあたりは合併の際、「稲武町大字稲橋」から「豊田市稲武町」となった。現在は稲武の方が知名度があるからだろうが、歴史的なことを考えるとややこしい。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(稲橋)

稲武郵便局前バス停付近。周辺には郵便局と信用金庫があり、かつては役場や警察もこのあたりに置かれていたそうだ。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(稲橋)

2008/11/05撮影

Mapion

稲武商店街(稲橋)

稲武支所(旧稲武町役場)前の交差点から西を眺めたところ。
稲武商店街はここで終わり、南北に走る国道257号にぶつかっている。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バス停周辺

国道257号

東西に走る国道153号に対し、国道257号は稲武市街を南北に貫いている。国道153号とその旧道との間を中心に、商店が数軒並んでいる。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バス停

稲武市街の中心、国道257号沿いにある小さなバスターミナル。足助方面へ向かう「とよたおいでんバス」のほか、どんぐりバス、設楽町営バスが発着している。

2008/11/05撮影

Mapion

かつての稲武バス停

かつては名鉄バスが、ここから足助を経由して西中金(当時名鉄三河線の終着駅があった)まで運行していた。豊田市駅への直通便も1日数本残っており、長野県の根羽へ向かう路線もあった。
1999年秋に名鉄が撤退してからは、町営バス(豊田市に編入後は豊田市営)に移行、さらに現在は路線が再編され、とよたおいでんバス・どんぐりバスとなっている。

1999/02/14撮影

Mapion

国道153号(稲武バイパス)

稲武バイパス

真弓大橋西交差点から稲武町交差点(旧稲橋交差点)にかけて、旧道の南側に並行して造られた道路。市街地を避けるように山際を走っている。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バイパス

交通量は多く、旧道からこちらへ賑わいが移ってきている。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バイパス

右端に見えるのはスパー稲武店だった建物だが、看板が外されていた。2008年の夏ごろは営業していたので、つい最近閉店したのだろうか。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バイパス

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バイパス

飲食店などが建ち並ぶ。
奥に見えるのは城山トンネル。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武バイパス

城山トンネルの手前左側には、道の駅「どんぐりの里いなぶ」がある。どんぐりの湯という温泉も併設している。
城山トンネルの先は高架橋で名倉川の谷を越えている。

2008/11/05撮影

Mapion

稲武町交差点付近

国道257号と交差する稲武町交差点(旧稲橋交差点)から西を眺めたところ。道路沿いには温泉旅館などがある。
西は豊田・名古屋方面、東は長野県飯田方面、北は岐阜県恵那方面、南は設楽町方面へ続いており、交通の要衝となっている。

2008/11/05撮影

Mapion

遠望

稲武市街全景

国道153号(稲武バイパス)より。
中央に見える大きな建物は稲武中学校で、その右の方に連なる家並みが旧飯田街道。
中央右の山の中腹に見える高架橋は国道153号の夏焼あたりで、その奥の山を越えると長野県の根羽村へ至る。

2008/11/05撮影

Mapion

冬の小田木地区

稲武市街の西側に位置する小田木(おたぎ)の集落。国道153号の坂道の途中、走行中の名鉄バス車内から撮影。
中央の赤い屋根は、旧小田木小学校(1984年に廃校)の校舎を利用した稲武郷土資料館(当時)。この地域は古来から人形浄瑠璃が有名で、衣装などが展示されていたが、2003年に1.5kmほど東へ移転した。

1999/02/14撮影

Mapion

最後までご覧いただき、ありがとうございます。




愛知県に戻る

TOPページに戻る




inserted by FC2 system