稲沢(愛知県稲沢市)

2015年5月18日、2018年2月13日撮影

稲沢(いなざわ)は愛知県北西部、濃尾平野の中央に位置するまちです。
古くは尾張国の国府が置かれ、江戸期からは美濃路の宿場町として、また尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)、通称:国府宮(こうのみや)の門前町として栄えてきました。近年は名古屋まで電車で十数分という利便性からベッドタウンとして発展しています。
このまちの玄関口としてはJR稲沢駅と名鉄国府宮駅があり、両者は東西2kmほど離れています。このため、市街地も稲沢駅周辺、国府宮駅周辺、そして旧市街の稲葉地区と3箇所に分散しています。


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1. 国府宮駅周辺 2. 稲沢駅周辺 3. 中大通り(イチョウ通り) 4. 本町通り(美濃路稲葉宿) 5. 大正通り 6. 矢合観音周辺

1. 国府宮駅周辺

名鉄国府宮駅

1924年開業。JRの稲沢駅よりも利用者が多く、特急も含め全ての列車が停車する。名古屋駅までの所要時間は10分程度と非常に便利で、朝夕は大変混雑する。

2018/02/13撮影

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国府宮駅前風景

西口のロータリーを北側から眺めたところ。

2018/02/13撮影

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国府宮駅前風景

西口のロータリーを西側から眺めたところ。
右手に見えるのは駅前のランドマーク的存在の国府宮ビル。1967年竣工と年季が入っているが、斬新なデザインだ。2001年ごろまではこのビルに丸栄系列のスーパーマーケット、エイワストアが入っていた。

2018/02/13撮影

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エンジュ通り

国府宮駅の西側を南北に貫く通り。周辺は駅前の繁華街となっている。
写真は西口のロータリーから南を眺めたところ。

2018/02/13撮影

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エンジュ通り

中大通りとの交点(国府宮駅前交差点)から北を眺めたところ。
稲沢市の主要道路には主に樹木の名前の通り名が付けられており、エンジュ通りの他にケヤキ通り(北大通り)、イチョウ通り(中大通り)、トチノキ通りなどがある。

2018/02/13撮影

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エンジュ通り

中大通りとの交点(国府宮駅前交差点)を南から眺めたところ。

2018/02/13撮影

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県道65号

エンジュ通りの400mほど西を並行する通り。
写真は高御堂交差点からしばらく北に進んだところ。この付近もちょっとした商店街になっている。

2018/02/13撮影

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国府宮神社 楼門

通称「国府宮(こうのみや)」。尾張地方の國霊神である尾張大國霊神を祀る。毎年旧暦1月13日に行われる「国府宮はだか祭り」が特に有名。
写真は楼門(国指定重要文化財)。下層は室町時代後期、上層は江戸時代の1646年の建築とされる。

2018/02/13撮影

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国府宮神社 拝殿

拝殿(国指定重要文化財)。江戸時代前期の建築とされる。

2018/02/13撮影

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2. 稲沢駅周辺

JR稲沢駅

1904年開業。2000年に現在の橋上駅舎となった。
普通列車とごく一部の快速列車しか停まらないが、名古屋駅まで十数分という利便性から、利用者は増加傾向にある。1986年まで稲沢操車場があった名残で、駅東側には現在も広大な貨物用施設が広がっている。

2018/02/13撮影

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稲沢駅前風景

稲沢駅西口から北西を眺めたところ。国府宮駅周辺と比べると、繁華街の規模は小さい。

2018/02/13撮影

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西口から南に延びる通り

稲沢駅前郵便局付近から北を眺めたところ。
線路の東西を結ぶ陸橋に繋がっているため、稲沢駅に東口が設けられる前はこの付近がいつも混雑していた。

2018/02/13撮影

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西口から南に延びる通り

南大通りとの交点(駅前四丁目交差点)を北から眺めたところ。

2018/02/13撮影

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石田町の路地

稲沢駅西口から少し西に行ったところを南に入った路地。
このあたりは通称「石田町」と呼ばれる。昔ながらの銭湯や和菓子屋があるレトロな通り。

2018/02/13撮影

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駅前第一センター・駅前第二センター

JR稲沢駅前には、駅前第一センター〜駅前第五センターという古いビルが建ち並んでおり、中でも第一・第二センターに挟まれたこの路地は独特の雰囲気になっている。
写真は、右側が駅前第一センター(1959年竣工)、左側が駅前第二センター(1962年竣工)。

2018/02/13撮影

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駅前第一センター

古いビルだが、新しそうなお店も入っているようだ。

2018/02/13撮影

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3. 中大通り(イチョウ通り)

中大通り(イチョウ通り)

JR稲沢駅前から名鉄国府宮駅前を経て西に延びる通り。北大通り(県道161号・ケヤキ通り)・南大通り(県道62号)とともに、稲沢市街を東西に貫く軸として機能している。
写真は稲沢駅西口から西を眺めたところ。ここから国府宮駅の西方まで、約2.5kmにわたって一直線に続く。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

稲沢駅西口の交差点から西を眺めたところ。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

稲沢駅西口からしばらく西に進んだところ。
駅前らしい雰囲気なのはこのあたりまでで、ここから先は国府宮駅の手前までしばらく郊外の風景が続く。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

トチノキ通りとの交点(正明寺一丁目交差点)から西を眺めたところ。
かつてはこの通り沿いに数ヶ所「国府宮」と大きく書かれたタウンアーチがあったが、2017年末〜2018年初ごろに撤去されたようだ。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

国府宮参道との交点から西を眺めたところ。
国府宮駅に近く、このあたりから再び駅前らしい雰囲気となる。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

国府宮駅南の踏切を東から眺めたところ。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

国府宮駅南の踏切から西を眺めたところ。ここから線路沿いに右に入ると国府宮駅がある。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

エンジュ通りとの交点(国府宮駅前交差点)を西から眺めたところ。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

稲沢国府宮郵便局付近から東を眺めたところ。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

松下町バス停付近を東から眺めたところ。

2018/02/13撮影

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中大通り(イチョウ通り)

美濃路との交点(小沢三丁目西交差点)を東から眺めたところ。撮影時、道路工事中だった。
ここから先は道幅が狭くなり、本町通り大正通り(それぞれ一方通行)となる。

2018/02/13撮影

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4. 本町通り(美濃路稲葉宿)

本町通り(美濃路稲葉宿)

美濃路は、東海道と中山道を結ぶ脇街道で、熱田から名古屋、清洲、稲葉、萩原、起、墨俣、大垣を経て垂井へ至る。稲葉宿があったところは明治・大正ごろから商店街として栄え、現在は本町通りと呼ばれている。
写真は稲葉宿の東部、もとは小沢(こざわ)村と呼ばれていたところ。実は「稲沢」という地名は、「稲葉」と「小沢」の合成地名である。
美濃路はここで直角に折れている。このあたりには本陣が置かれていたようだ。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

このあたりは江戸期に東町と呼ばれていたところ。この近くに脇本陣が置かれ、高札場があったようだ。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

江戸期に東町と呼ばれていたところ。
左手に見える建物は山田祐一郎邸。稲葉宿で最も古い建物と言われる。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

江戸期に東町と呼ばれていたところ。左手には中部電力旧稲沢営業所(1933年竣工)、右手には藤市酒造株式会社が見える。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

江戸期に東町と呼ばれていたところ。ここから中町にかけてゆるくカーブしている。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

東町の西端から東を眺めたところ。
この付近には問屋場があったようで、現在も石碑が残っている。稲葉宿は美濃路の中でも特に大きい宿場で、問屋場が3ヶ所置かれていたそうだ。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

このあたりは江戸期には中町と呼ばれていた。
この近くの宝光寺の前からは津島に至る街道が分岐していた。現在も「右つしま道 三里」と刻まれた道標が残っている。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

江戸期に中町と呼ばれていたところ。

2018/02/13撮影

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本町通り(美濃路稲葉宿)

江戸期に西町と呼ばれていたところ。この付近にも問屋場があったようだ。

2018/02/13撮影

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5. 大正通り

大正通り

本町通りの1本南を並行する通り。名前からしておそらく大正時代に新しく開通したのだろう。本町通りの裏通り的な存在だが、若干ながら商業の集積が見られる。
写真は小沢三丁目西交差点からしばらく西に進んだところ。東向き一方通行の本町通りに対し、こちらは西向き一方通行になっている。

2018/02/13撮影

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大正通り

西町二丁目交差点から東を眺めたところ。

2018/02/13撮影

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6. 矢合観音(やわせかんのん)周辺

矢合観音前バス停前

稲沢市役所から南西に1kmほどのところにある矢合(やわせ)地区。飲食店や土産物屋が集まり、ここだけちょっとした観光地のような雰囲気だ。

2015/05/18撮影

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矢合観音参道

矢合観音前バス停と矢合観音を結ぶ狭い通り。ところどころにアーケードのような庇が設置されている。
周辺は植木・苗木・盆栽の産地として知られ、それらを扱う土産物屋が多い。毎月18日の縁日には特に賑わう。

2015/05/18撮影

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矢合観音

安土桃山時代、矢合城の城主だった橋本大膳が観音菩薩を祀ったことに由来する。寺院というよりは民家のような佇まいだ。万病に効くとされる井戸水を求め、多くの参拝客が訪れている。

2015/05/18撮影

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