船附(養老郡養老町)

2008年11月12日撮影

船附は岐阜県の南西部、養老町の東端に位置する小さな集落です。「ふなつけ」または「ふなつき」と読み、1954年に合併して現在の養老町となるまでは、旧笠郷村の中心地でした。
中世末期から江戸末期にかけて、米原(滋賀県)から今須(関ヶ原町)、高田(養老町)を経て濃州三湊へ至る「九里半街道」が、琵琶湖と伊勢湾を結ぶ最短ルートとしてさかんに利用されました。濃州三湊とは、牧田川沿いの烏江(からすえ)・栗笠(くりがさ)・船附の3つの河港のことです。船附はこれらの最東端に位置し、牧田川と揖斐川の合流点に位置すること、さらに大垣と桑名を結ぶ桑名街道も通っていたことから、人々の往来も多かったと考えられます。
明治期に入ると、水運の衰退によって船附の街もその役割を終え、牧田川では改修工事も進み、湊町の面影はすっかり消え去っています。「船附」という地名、そして地区内にある「港」という小字のみが、往時の面影を残しています。


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船附湊跡へ続く通り

船附湊跡へ続く通り

船附の集落の中央を南北に貫く、昔のメインストリートとおぼしき道。

2008/11/12撮影

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船附湊跡へ続く通り

かつて商店街だったような雰囲気だが、今はほとんど営業している店はないようだ。

2008/11/12撮影

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船附湊跡へ続く通り

2008/11/12撮影

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船附湊跡へ続く通り

写真の奥は、改修工事以前に川の堤防だったところで、坂道になっている。

2008/11/12撮影

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その他

ホーローの看板

船附には懐かしいホーローの看板があちこちに残る。かつての繁栄を今に伝えているようだ。

2008/11/12撮影

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ホーローの看板

2008/11/12撮影

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路地

一歩奥に入ると、古い蔵のような建物も残っている。

2008/11/12撮影

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船附地区全景

牧田川の堤防から眺めたところ。奥には養老山地がそびえている。

2008/11/12撮影

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