笠寺(名古屋市南区)

2008年10月15日撮影

笠寺(かさでら)は名古屋市の南部、旧東海道沿いに位置する笠寺観音の門前町です。下町情緒豊かな南区の中央部に位置し、南区役所などの施設も集まる区の中心です。
笠寺観音周辺は今も商店街として賑わい、往時の面影を残しています。また、笠寺一里塚や見晴台遺跡、高射砲陣地跡など、古代から近代まで様々な時代の遺跡が残っています。


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旧東海道・笠寺観音

旧東海道

笠寺は、旧東海道の鳴海宿(緑区)と宮宿(熱田区)の間に位置する。
写真は名鉄本笠寺駅の北西あたり。北(桜・呼続熱田方面)から進んできた街道は、ここで南東へ進路を変える。
江戸時代の後期、このあたりでは「戸部蛙」という郷土玩具が作られ、東海道を旅する人々に土産物として喜ばれたそうだ。戸部蛙という名前は、地名の「戸部」と「跳べ」を掛けている。

2008/10/15撮影

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旧東海道(笠寺観音商店街・西之門本通り)

旧東海道を南東へ進み、名鉄の踏切を渡ると、笠寺観音商店街(西之門本通り)が始まる。
名鉄本笠寺駅と笠寺観音を一直線に結んでいるため、1917年の鉄道開通以降、門前町として賑やかになった。

2008/10/15撮影

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旧東海道(笠寺観音商店街・西之門本通り)

笠寺観音商店街では2009年3月から、地域で回収した古本を商店街の各店舗で自由に閲覧できるようにした「笠寺古本通り計画」が始まり、話題となっている。欲しい本があれば100円で買うこともできるそうだ。

2008/10/15撮影

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旧東海道(笠寺観音商店街・西之門本通り)

市道環状線と交差する笠寺西門交差点から西を眺めたところ。
ここには1974年まで市電の笠寺西門前駅があり、新瑞橋桜山・大江方面を結んでいた。名鉄からの乗換客も多かったようで、当時は商店街もさぞかし賑わっていたことだろう。

2008/10/15撮影

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旧東海道(笠寺観音商店街・西之門本通り)

笠寺西門交差点から東を眺めたところ。アーチの奥に見えるのは笠寺観音の西門。
このあたりは昔ながらの門前町の風情。節分や縁日のときは多くの人出で賑わう。

2008/10/15撮影

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旧東海道(笠寺観音商店街・西之門本通り)

笠寺観音の西門前から西を眺めたところ。
旧東海道はここでカーブして南東へ進むが、直進して東へ進むと笠寺観音の境内に入る。

2008/10/15撮影

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笠寺観音 本堂

正式には「笠覆寺(りゅうふくじ)」といい、尾張四観音(笠寺、荒子、甚目寺、竜泉寺)のひとつ。写真は、江戸時代に再建された本堂。
境内では、毎月6日・16日・26日に「六の市」が開かれる。かつては市道環状線沿いで行われていたそうだ。

2008/10/15撮影

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笠寺観音 多宝塔

平安時代の中ごろ、野ざらしで雨に濡れていた観音様をかわいそうに思い、自分の笠を被せてあげた娘がいた。京から来ていた藤原兼平(藤原基経の三男)は、娘の優しさに感心し、「玉照姫」と名付けて妻とした。その後、兼平と玉照姫は荒廃していたこの寺を再建し、笠のエピソードにちなんで「笠覆寺」と名付けたといわれる。こうした由来から、縁結びを祈願して参拝に来る人も多いそうだ。
写真は阿弥陀如来を祀る二層の多宝塔。江戸時代初期の建立といわれる。

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旧東海道(上新町)

西から進んできた旧東海道は、笠寺観音の前を南側に回り込み、南東へ進む。このあたりはゆるやかな坂道になっている。

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旧東海道(下新町)

街道筋の面影がところどころに残る。ただ、都心から鳴海方面への抜け道にあたるので、猛スピードで通過していく車が多いのはやや興ざめだ。

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旧東海道(下新町)

右側に見える大きな森は、江戸からちょうど88里の距離にある笠寺一里塚。名古屋市内にはもともと一里塚が9ヶ所あったそうだが、現存するのはここだけ。しかし、道路の両側にあった塚のうち、現在は東側の塚しか残っていない。
ここからさらに東へ進むと、天白川を渡って鳴海方面へ続く。

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見晴台遺跡

笠寺観音の東側の小高い丘の上にある遺跡。弥生時代の環濠集落の跡が発見されている。隣接する考古資料館では、実際に出土した埴輪の破片を触ることもできる。
写真は、住居跡観察舎に復元されている弥生時代の竪穴式住居跡。第25次調査(1986年)で見つかったもの。

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名鉄本笠寺駅周辺

名鉄本笠寺駅

笠寺地区の中央にある駅。昔は準急停車駅だったが、現在は普通電車しか停まらない。

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本笠寺駅前から北へ伸びる通り

本笠寺駅前から北を眺めたところ。この奥の突き当たりが旧東海道の笠寺観音商店街(西之門本通り)になる。

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本笠寺駅前から南へ伸びる通り

本笠寺駅前から南を眺めたところ。

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本笠寺駅前から東へ伸びる通り

本笠寺駅前から東を眺めたところ。ちょっとした繁華街になっている。

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本笠寺駅前から東へ伸びる通り

市道環状線との交点から西を眺めたところ。奥に見えるのが本笠寺駅。

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本笠寺駅の南から東へ伸びる通り

上の写真の通りの1本南側の道。

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本笠寺駅の南を東西に通る道

上の写真の通りのさらに南側の道。このまま西へ進むとJR笠寺駅前に出る。

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市道環状線

笠寺地区を北から西へカーブしながら抜けている通り。写真は旧東海道(西之門本通り)と交差する笠寺西門交差点から北を眺めたところ。このまま北へ進むと方面へ続く。
左側の建物は、かつてユニーというスーパーだった。現在は、笠寺まちづくりの会「かんでらmonzen亭」のアートスペースとして使われている。

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大磯通商店街

大磯通商店街

名鉄本笠寺駅とJR笠寺駅のほぼ中間を南北に貫く通り。千種区の古井ノ坂から続く昔の幹線道路で、かつて愛知郡の郡道だったことから、地元では今も「郡道」と呼ばれている。

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大磯通商店街

ところどころに片屋根式アーケードが設置されている。

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大磯通商店街

昔はこのあたりが海岸線だったそうだ。「大磯」という地名もそれに由来するという。

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大磯通商店街

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大磯通商店街

大磯通6丁目の五叉路から南を眺めたところ。

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大磯通商店街

商店街はこのあたりで終わっている。このままさらに北へ進むと、堀田地区の佃町通りに至る。

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JR笠寺駅周辺

JR笠寺駅

笠寺市街の西端に位置するJR東海道線の駅。こちらも普通電車しか停まらないが、利用者は多い。また、駅の西側には日本ガイシホール(旧レインボーホール)があり、イベント開催時は非常に混雑する。
在来線と並行して新幹線も通っていて、ちょうど高架上を通過している。

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JR笠寺駅前の通り

国道1号(寺部通)の笠寺駅前交差点から西(笠寺駅方面)を眺めたところ。西へ進むとJR笠寺駅へ、東へ進むと名鉄本笠寺駅方面へ至る。
この近くからは栄方面へ直通の市バス(基幹バス)も走っているため、JRや名鉄と競合している。

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南区役所

JR笠寺駅と名鉄本笠寺駅の間、市道環状線(前浜通)沿いにある。

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