和歌浦(和歌山市)

2004年8月12日、2009年5月3日撮影

和歌浦(わかのうら)は和歌山市の南西部に位置する、古くからの景勝地です。
万葉の歌人、山部赤人(やまべのあかひと)は「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」と詠み、この地の美しさを世に伝えました。平安時代には歌枕の地として「若の浦」から「和歌浦」と改められ、以来1000年以上にわたって多くの歌人たちが訪れています。
近代以降も日本有数の観光地として賑わってきましたが、昭和中ごろになると観光地としての人気が徐々に低下していき、行き過ぎた観光開発により景観も大きく破壊されてしまいました。さらに、廃業した宿泊施設は半ば放置されたまま老朽化が進み、「廃墟の聖地」としてのレッテルも貼らてしまいます。しかし近年は、万葉ゆかりの地としての魅力が見直されつつあり、活性化に向けた取り組みが進められています。


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明光商店街

明光商店街

明光(めいこう)商店街は和歌浦地区の中央、海岸通りの東側を南北に貫く通りで、明治時代から続く和歌浦のメインストリート。
写真はあしべ通りとの交点から北を眺めたところ。

2009/05/03撮影

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明光商店街

「明光」の名は、聖武天皇がこの地を「明光浦(あかのうら)」と呼んだことに由来するという。

2009/05/03撮影

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明光商店街

このあたりはゆるやかな坂道になっている。

2009/05/03撮影

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明光商店街

通り沿いには歴史を感じさせる建物も多い。左側の書店は商店街内でもかなり古くから営業されているそうだ(撮影した日は休業日)。

2009/05/03撮影

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明光商店街

幹線道路から外れているため、1970年代ごろから徐々に衰退しつつある。

2009/05/03撮影

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明光商店街

途中、50mほどの区間には全蓋式アーケードが設置されている。

2009/05/03撮影

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明光商店街

アーケード内にもレトロな建物がずらりと並ぶ。

2009/05/03撮影

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明光商店街

2009/05/03撮影

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明光商店街

アーケードの北端から南を眺めたところ。

2009/05/03撮影

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ニュー明光商店街

アーケードを北へ抜けるとニュー明光商店街となる。

2009/05/03撮影

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ニュー明光商店街

2009/05/03撮影

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ニュー明光商店街

商店街の北部。1971年までは南海和歌山市駅・国鉄和歌山駅から和歌浦まで路面電車が伸びていて、この近くに和歌浦口駅があった。

2009/05/03撮影

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紀州東照宮

石段

紀州東照宮は雑賀山の中腹に建つ。参道には108段の長い石段があり、「侍坂(さむらいざか)」と呼ばれている。

2009/05/03撮影

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楼門からの眺め

石段を登りきったところの楼門から後ろを振り返ると、和歌浦の風景が一面に広がる。

2009/05/03撮影

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紀州東照宮

1621年、初代藩主の徳川頼宣(よりのぶ)が、父・徳川家康を「東照大権現」として祀るために創建した。現在は徳川頼宣も「南龍大神」として合祀されている。
豪華絢爛な極彩色の社殿は「関西の日光」とも称され、国の重要文化財に指定されている。1997-2000年には屋根の葺き替えと塗装修理が行われたそうだ。

2009/05/03撮影

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和歌祭

創建以来伝わる紀州東照宮の例祭。毎年5月に行われる。
写真は和歌祭のシンボルである大神輿。海岸通りで。

2009/05/03撮影

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和歌浦天満宮

石段

和歌浦天満宮は天神山の中腹に建ち、こちらも長い石段が続く。

2009/05/03撮影

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本殿

平安時代中期の創建といわれ、学問の神様、菅原道真を祀る。現在の本殿は浅野幸長により1606年に再建されたもので、国指定重要文化財。

2009/05/03撮影

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楼門

本殿からは楼門越しに和歌浦の風景が一望できる。
入母屋造、本瓦葺の楼門は1605年に再建されたもの。国指定重要文化財。

2009/05/03撮影

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不老橋周辺

あしべ通り

御手洗池公園から不老橋の前まで伸びる、市町川沿いの通り。

2009/05/03撮影

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不老橋

市町川に架かるアーチ型の石橋。1851年に、東照宮御旅所の移築に際し10代藩主徳川治寶(はるとみ)の命によって架けられた。アーチ部分は肥後熊本の石工集団の施工で、江戸時代のアーチ型の石橋は九州地方以外では珍しいそうだ。

2009/05/03撮影

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玉津島神社

稚日女尊(わかひるめのみこと)を祀る。和歌の神様として知られ、多くの歌人たちがここを参拝した。

2009/05/03撮影

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妹背山・三断橋

和歌浦湾にはもともと6つの小島があり、これらを総称して玉津島と呼ばれていたが、現在はそのうち5つが陸地の山となっており、妹背山が唯一海上の島として残っている。妹背山の山上には、紀三井寺の拝殿である観海閣と、海禅院多宝塔がある。対岸には紀三井寺のある名草山が見える。
手前に架かる三断橋は、中国の杭州西湖に架かる六橋をモデルにし、初代藩主徳川頼宣によって架けられた。

2009/05/03撮影

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雑賀崎

雑賀崎

雑賀崎は和歌浦の西側に突き出た半島。激しい開発ラッシュの中、和歌浦で唯一の自然景観が残されている。
写真は旅館・双子島荘から眺めたところ。中央に見えている島は大島と中ノ島。

2004/08/12撮影

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